クリアエレメントとは

メカニズム

●硬化後の特徴

クリアエレメントは、塗布後、空気中の水分と化学反応し、常温で約18~24時間かけて、ゆるやかに硬化していきます。硬化後もゆっくりと硬度を上げ、1ヵ月後には約6H(鉛筆硬度)までに達します。また、希釈剤・添加物(不純物)を一切含まず、ほぼ100%単一成分で出来ているため、乾燥・硬化後も膜厚の減少がほとんどありません。

特徴

●無機質と有機質

ガラスコーティングと呼ばれるものには、完全無機質のものと有機質成分を含んだものとがあります。業界では、無機質のものは“ガラスコーティング”、有機質のものは“ガラス系コーティング”というような区別をしていることもあります。“ガラス”と“ガラス系”、その差は紫外線、熱、酸などに対する耐候性に現れます。ガラスはそれらによる劣化はほとんど起こりませんが、ガラス系は有機質である以上、それらによる劣化は避けられません。『クリアエレメント』は有機質成分を含むため、いわゆるガラス系コーティングに分類されると言えます。

無機質と有機質

●耐久性

クリアエレメントはシロキサン樹脂ベースであるため、上記のようにガラス系コーティングに分類されます。有機質である以上、他のガラス系コーティング同様、紫外線による分解は発生します。しかし、輝きを追求したからと言って、耐久性がおろそかになってしまっては意味がありません。

クリアエレメントは不純物を一切含まず極めて無機質に近いため分解速度が遅く、無機質ガラスコーティング並みの耐久性を実現しております。

耐久性

●膜厚と硬度

コーティング被膜の膜厚や硬度は、厚いほど良い、硬いほど良いというものではありません。クリアエレメントは、耐クラック性、塗膜との密着性、施工の難易度など、様々な問題を考慮した上で、膜圧3~4ミクロン、表面硬度6Hという最適な膜厚・硬度になるよう設計されています。

膜圧と硬度